おすすめHardstyle
Hardstyle、いいですよね。
Hardstyleが何かわからない人に説明すると、電子音楽のジャンルの一種です。
ルーツはTechnoとHardcoreからとされているみたい。
特徴的なのは綺麗なシンセ音・メロディとキックです。
特にキックはアーティストの特色がよく出て聞き分けてみると面白い。
聞き続けるとキック音だけでこれは誰々の曲だなみたいなのが分かるようになります。
Hardstyleはだいたい大きく分けて3つくらいに分けられると思っています。
①歌や声ネタを多く使って綺麗な音のシンセを使ったもの(Euphoric Hardstyle)
②工事現場かってほどうるさいキックを詰め込んだもの(Rawstyle・Extra Raw)
③その他のジャンルを混ぜ合わせたもの・ミニマルなもの
それぞれについて直近の曲を主に数曲ずつ紹介します。
①Euphoric Hardstyle
Euphoricという単語そのものの意味から分かるよう曲やメロディを聴かせるエモい曲が多いのが特徴です。
Hardstyleと言えばだいたいこれかもしれない、そうでもないかもしれない。
- Wildstylez & Sound Rush - Untamable ft. Ruby Prophet
WildstylezとSound Rushというそれぞれ一人と二人組のアーティストの合作です。
Untamableって単語初めて見たぞというのが第一印象でした。
tame(adj.):従順な に色々接頭辞・接尾辞がくっついて飼いならせないとか支配できないとかそういう意味になるみたいです。
とにかく歌が良い。歌声がきれいだなあ。あとキックも特徴的で聴いていてノれます。
こういう合作ではどっちがメロディラインとキックを担当してるか想像するのも面白くて、自分は勝手にメロディラインはSound RushでキックとリズムはWildstylezだと思っているんだけど、どうなんだろう。
なんでそう思うかは彼らが作ってきた曲を聴いてみると分かるでしょう。
Wildstylezはキックやリズムに重きを置いている曲を多く作っている気がしていて、Sound Rushはメロディに重きを置いている曲を多く作っている気がしています。
Wildstylezのおすすめ曲はこれまた合作だけどBad Habitsかな。
Sound Rushはなんて言ってるか全くわからんけどGezelligheid Kent Geen Spijtって曲もおすすめ。
- Da Tweekaz & Sound Rush - Take Me Away
またSound Rushやんけ!
これまた最近リリースされたSound RushとDa Tweekazの合作です。
この曲も歌とメロディがエモい。ボキャ貧だから同じことしか言えない。
Da Tweekazのキックはすごく特徴的で、彼らの曲はだいたいこのキックが使われているからすぐ分かります。
Da Tweekazはノリノリかつエモい曲を作るのが本当に上手だな~~~~~~~~~好きなHardstyleアーティストを考えると五本の指には入ります。
彼らはディズニー映画の主題歌や有名な洋楽のリミックスをよく作っているので一度聞いてみることをお勧めします。原曲の雰囲気を壊さずによくやるなあといつも驚いてます。
最近(というわけでもないけど)UK Hardcoreの要素も加えた曲をTweekacoreと名義を変えてリリースしたりしているのでそちらもおすすめです。
- D-Block & S-te-Fan - Twilight Zone
ちょっと暗いけれどしっかりメロディは綺麗なこの曲みたいな雰囲気の曲もEuphoric Hardstyleには多いかもしれない。こういう曲を作るとき彼らは最近Ghost Storiesと名義を変えているのでそちらもチェックしてみるといいかも。
D-Block & S-te-Fanは名前の通り二人一組のグループで、なんと2004年からHardstyleを作っているらしい。この界隈だと本当にベテランの扱いを受けている気がする。でも作る曲は全く古臭くないってすごいよね。
彼らはメロディがきれいなものとミニマルなキック・リズムを重視したものの両方の曲を作っているので、珍しいかもしれない。
- Bass Modulators - Imagine
歌メロディ歌詞すべてがエモエモのエモ。リリースされたのは一昨年の冬なのでこれを聴くたびに寒い冬を想起するようになってきました。う~ん最高。
Bass Modulatorsもまた二人一組で、ノリノリの歌モノを作っていることが多いですね。
2006年から活動を開始したらしい、やっぱりベテランじゃないか。
Oxygen、ChemicalなんかはこのImagineっぽい雰囲気の曲なのでそちらもおすすめです。
- Wasted Penguinz - It's Our Moment
どんどん古い曲になってきている気がするのでこの辺でEuphoric Hardstyleについては最後にしよう。
エモエモのエモな曲を作ってしかいない二人一組のグループ、Wasted Penguinzの曲です。これもメロディ・歌詞・歌声・Drop(サビ)までの展開何もかもが最高。
最近は後述するRawstyleのようなキックを取り入れて新しいジャンルというわけでもないけど、ちょっと数年前とは違う曲を作るようになってきている気がします。それもそれでいいです。Evergreenとか。
②Rawstyle/Extra Raw
これはHardcoreの影響をモロに受けていると言ってもいい、バリバリのシンセ・荘厳な雰囲気・非常にうるさいキックが特徴です。非常にミニマルでリズム感がすべてみたいな曲も多くあります。
- Ran-D - Zombie
Rawstyleを語るのならばこの人は外せないでしょう。Ran-D。
Q-Dance Hardstyle Top 100という毎年のランキングで2018年にHurricaneという曲が一位を獲得してました。しゅげ~。
The Cranberries - ZombieをRan-D本人が歌ってRawstyleにしたものらしい。
歌詞がなんか切ないっすね…と思ってたらガチ反戦の曲らしい。原曲も良いです。
彼の曲のおすすめは前述したHurricaneや非常に古いけれどLiving for Momentかな。
彼はAdaroというアーティストとGunz for hireというユニットを組んでいて、そちらの曲もおすすめです。no mercyやboliviaなどなど。
めっちゃどうでもいいんだけどRan-Dのアー写の浣腸ポーズが面白いです。
- Phuture Noize - Fire
初めて聞いた時は鳥肌が止まらなかったのを覚えています。こんな曲をずっと聴きたかった。
荘厳かつ切ないメロディラインと声ネタに合わせて、Rawstyleのとても暴力的なキックが刺さります。最近はEuphoric Rawというエモさにうるさいキックを合わせるのも流行ってきていて、Phuture Noizeはそういう新しいジャンルを切り開いたうちの一人だと思っています。ありがてえ。
っていうかFuture NoizeじゃなくてなんでPhuture Noizeなんだろうね、わからん。
去年Black Mirror Societyというアルバムをリリースしていたので、それに入ってる曲はどれもおすすめです。Edge of Gloryとかね。このFireのバージョン違いの曲も入ってます、それも良い。
- Malice & Rooler - Aggressive Acts
とにかくキックがうるせえ。でもそこがいい。特に二回目のDropのキックが最高。こういうめちゃくちゃうるさい工事現場みたいなキックを使った曲をExtra Rawというらしく、ちょこちょこ流行ってるみたいです。
MaliceもRoolerもそれぞれExtra Raw寄りのRawstyleを作っているアーティストですね。ここまでくるとあんまり詳しくないからおすすめの曲とかは挙げられないが…。
③その他
- Sub Zero Project and Atmozfears - Drop The Bomb
Psystyleを流行らせまくったSub zero projectと、エモエモな曲をよく作ってた特徴的なキックを使うAtmozfearsの合作です。
この曲リリースされてんのかよくわからん。Hardstyle.comだと引っかからないんだけど。
初めて聞いた時からすごく聴きたかったんだけど単曲では上がってなくて萎えてたら最近どこからかの音源がYoutubeに上がってたという。
Sub zero projectはPsytranceの要素(例の三連ベース)を取り入れたThe projectや彼らの特徴的なキックをよく味わえるAll For Oneがおすすめですが、正直なんでもおすすめです。彼らはテンポ早くしてみたりいろいろな要素を取り入れてみたりして、新しいジャンルの曲をどんどん作っていってます。
Atmozfearsはちょっと古いけどEquillibriumやBroken、あとこういう感じの曲のMove Ma Bodyもおすすめです。最近はこういうミニマル路線が彼の中では来てるのかもしれない。
- Clockartz & Malice - Dirty Italy
さっき出てきたMaliceとClockartzの合作です。
なにこれ、もはやHardtechnoじゃん。聴いていて気持ち良すぎる。
Clockartzはリズムを重視しまくったミニマルというかとてもシンプルな曲を作っていて、RockafellaやDeliriumがとてもおすすめです。
Rawstyleの雰囲気にHardtechnoのキックを混ぜ込むのは流行りなのかな?
E-Force - Stresstestの後半なんかは完全にHardtechnoをやっていたりするし。
- Adrenalize - Feeling Fly
Adrenalizeは最近こういう謎のジャンルの曲を作るのにお熱なのかなあと思ったりする。
簡単に言うとちょっと昔のTranceの雰囲気とHardstyleを混ぜてみました見たいな感じ。
声ネタがクソダサい意外は良いんだけどこのクソダサい声ネタもなんか好きになってきちゃうんだよなあ。
こういう路線だと最近彼はGroove Right Nowという曲をリリースしてましたね。
Wasted Penguinzとの合作でScandinavia(彼らは本当にスカンディナビア半島の国出身らしい)とかThis Is The Oneみたいなエモエモお手本Hardstyleを作っていたのだが、その見る影もないような進行方向の転換でめっちゃ驚いちゃった。応援してます。
とまあこんな感じです。この記事でHardstyleに興味を持ったあなたも持たなかったあなたも、最近のHardstyleを追いかけたいときはPodcastがおすすめです。
以下の三つが特によく更新されてて幅広いジャンルのものを扱っています。
あ、これいいなあって曲を作ってるアーティストの曲を掘るのもとっても楽しいですよ。それは音楽に限らずどんなコンテンツにも言えることだけど。
それでは今日はこの辺で。おやすみなさい。