私の少年(1-6巻)を読んで

勧められたんだけど良かったので感想を書きます。

みんなも読もう。

 

良かったところ

まず絵がきれい。眼で感情を表現する漫画は個人的に結構好きです。
あと聡子(おね)と真修(ショタ)の出会い方がベタじゃないのも良かった。
加えて読み進めていくうちに物語の登場人物たちが成長していくのも良いなあ(WA2を思い出してしまう)。続きが気になってKindleで購入ボタンを押す手が止まらなかった。
最後に登場人物たちの思考とか感情表現にすごく現実味を感じられたところも良かった。(そんな必要はないのに)私が守ってあげなくちゃとか、(そんなことはないのに)あの子を救ってあげられるのは私だけだとか、そういう聡子の盲目的な描写がとても気に入りました。加えて真修の何よりも聡子を優先する危うさもいい表現だなあと思った。この先それが原因で何かひと悶着起きそうなものだけど。

他にはおねショタ(?)なのに現実をすごく見せつけてくるところにも惹きつけられた(実際には公園で声かけた時点で案件が発生しているわけだけどそれは置いておいて)。なんというかおねショタというよりは「身分違いの恋」とか「純愛」というタグのほうが個人的には優先度が高い印象を受けました。真友子さんが言うように「恋愛には優劣とか高低差があってはいけない」ものなんだろうけど、おねショタには必ずそれがあるような気がしているので。

お互いがお互いのことを思っているんだけれど、それでも年齢とか生活している環境の違いから起きる避けられない食い違いみたいなのもとても良かったです。関係性とふたりの駆け引きにとても魅了されました。

 

気に入ったキャラ

ダントツで聡子の妹の真友子さん。いろいろな言葉で聡子と真修をいい方向(?)へと導くことが多いしセリフの数々が本当に刺さる。あと可愛い。良い性格のギャル的な見た目の女性、好きです。

 

良くなかったところ

真修の父親はどうにかならなかったのか…

 

そのほか

真修の父親が言ってた「30歳は若い」の意味とか真修の母親はどんな人だったとか、椎川が婚約者がいるのに飲み会にしつこく誘ってきた理由とか彼が結婚指輪を外している理由とかはほとんどどうでもいいので(結ばれなかったとしても)二人にとって幸せな形で物語が幕を閉じてくれたらと思っています。